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困難な子育て 堀埜浩二 内田樹

困難な子育て

内田 樹せんせ主催の新たな地域コミュニティ凱風館から学ぶ「子育てのかたち」

取材・文・構成
堀埜浩二
監修
内田 樹
定価
1,528円+税
販売
全国の主要書店(注文出荷制)、並びにオンライン書店で販売
判型・仕様
四六判並製
本体ページ数
256ページ
ISBN
978-4-9908801-6-3 C0037
発売日
2019年5月9日
内容紹介

「子育てに成功も失敗もありません。子育てを楽しみ、子育てから学ぼう」
内田 樹せんせとお仲間から学ぶ「楽しい子育てのかたち」

核家族化や隣近所との関係の疎遠化による子育て家庭の孤立、保育士不足や待機児童の問題、児童虐待の増加、保育・幼稚園や児童相談所の建設に対する反対運動、子育てママに対する冷たい視線など……。少子化が問題視されているのに、実際には子育てが難しいこの国の現状。でも本当は子育てってもっと楽しく尊いもののはず…。

 思想家・武道家の内田樹先生が主宰する合気道道場の[凱風館]は、能舞台でもあり、また寺子屋やマルシェなど、さまざまな文化的イベントや交流の拠点として機能しながら、「新たな地域コミュニティの場」を形成しています。
 そんな[凱風館]の門人で、現在子育て真っ最中の(大学教授や建築家、会社員など、さまざまな職業の)みなさんに、ご夫婦の出会いから結婚・出産までのストーリをはじめ、個々の子育ての実践や子育てにおける役割分担、子育ての楽しさや苦労、子育てから得た知見などをインタビューしてお訊きしました。
 また内田樹先生と取材にご協力頂いたみなさんをパネリストとしてお迎えして「子育てフォーラム」を開催。内田先生のじんわりと胸が熱くなる父親とのエピソードや、思わず笑ってしまう子育て論も飛び出して、「子育てという営為の本質」について見つめ直しました。

 内田樹先生曰く
「正しい子育てとか、子供が伸びるノウハウ論なんか、全然気にしなくていい。
 もっとじたばたした方が子供の心に一番残る」

 子育てに成功も失敗もありません。「みんなで育て」「育てながら学び」「今を充実させる」、内田樹先生と[凱風館]の門人のみなさんの「新しい地域コミュニティの子育てのかたち」を知れば、きっと子育てが楽しくなるはずです。
 子育てを楽しみ、子育てから学んで、子供と生きる今をもっと充実させましょう!


*「産む理由」と「産まない理由」、子育てにおける夫と妻の役割分担、待機児童と地域格差、児童虐待の増加と質の変化など、日本の子育て環境の現状を考察したコラムを補完。

取材・文・構成

堀埜浩二(ほりの・こうじ)

1960年、大阪市西成区生まれ。説明家。イベントプロデューサーとして、関西を中心に様々なイベントの企画・制作を手がけるかたわら、街や店から、音楽やアイドルまで、幅広く執筆。現代思想から、社会や経済、音楽、アイドル、アニメまでを網羅し語る圧倒的な知識と情報量、その人柄から、[凱風館]の関係者からは「ホリノのおじき」として深い敬愛を受けている。内田樹先生主催の「甲南麻雀連盟」のメンバー。著書に、『大阪(+神戸&京都)ソースダイバー』『ももクロを聴け! ももいろクローバーZ 10周年 全193曲 コンプリート解説』『パット・メセニーを聴け! 』『アイドルばかり聴け! 』(全て小社刊)。

監修

内田 樹(うちだ・たつる)

1950年、東京都生まれ。武道家・思想家。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学人文学部客員教授。合気道道場であり、能舞台であり、寺子屋やマルシェなどの文化的イベントや交流の拠点である[凱風館]の館長。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞受賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第三回新書大賞を受賞。その多岐に渡る活躍により、2011年に第3回伊丹十三賞を受賞。著書多数。

本書の内容より
  • 子育てインタビュー
    余裕がないからできた、集まり、つながり合える「場」/ すれ違いながら、手探りで。「見守られながら」の子育て/ 子育てという「今、この時」を充実させていく/ 我が子と自分と、ダブルで生きる人生としての「子育て」
  • 凱風館やんわりフォーラム『困難な子育て』
  • 子育てを考えるコラム
    未婚・晩婚化と高齢出産の増加 /「産む理由」と「産まない理由」/ 子育てに置ける夫と妻の役割分担 / 待機児童数と地域格差 / 児童虐待の増加と質の変化
  • 「まとめ」にかえて
    学びとしての子育て